テレビる毎日は2017年9月1日で開局20周年を迎えました。
特別寄稿
20周年記念に向けて、局長のネット友で、テレビで活躍している方々からいただいた特別寄稿です。
ある日、「今、何本のドラマを撮影しているんだろう?」と思い作品数を数えてみたことがありました。すると、13本。なんと、13本のドラマを同時に撮影しているのです。
毎日毎日、朝の6時に撮影所に入り、扮装やメイクをして7時半にはロケバスに乗ってロケーションに出かけます。休みの日なんてほとんどありませんでした。
一日のうちに数本のドラマの掛け持ちも当たり前です。例えば、午前中に水戸黄門の撮影に出たかと思えば、午後は金さん、夜になると暴れん坊将軍とか・・。本当に忙しい時代でした。
その上、撮影する作品の数が多いので、撮影に時間を掛ける事もできません。撮影が開始される前には既に、監督の頭の中に撮影する全てのカットが出来ていて役者は監督の動きに合わせて芝居をしていきます。自然にどんどんと作品が出来上っていくんです。
主役が撮影現場に入ると、出演者全員が写る「引き画」の撮影です。その後に今度は、主役が写るカットの撮影です。相手役のセリフはどんどん後回しにして、主役のセリフを次々と撮影していきます。カメラの位置がほとんど動かないので、照明を動かず必要もほとんどなくどんどん進行していきます。主役向きの撮影が終り主役が現場を離れると、その後に、後回しにされていた未だ撮影されていないカットを埋めていきます。