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■京都映画セミナーレポート

記事:太秦小雪(2002年2月13日)

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 10分の休憩時間の後、あらためて本会場にて首藤真沙保(しゅとう・まさほ)さん登場。首藤さんは今回福ちゃんの聞き手役として招待された。第2代ミス映画村で現在エッセイスト。実に物腰が低い方で、しゃべりも流暢でわかりやすく、もちろん超が着く美人。映画村で6年間を過ごしたという、まさに適任中の適任だった。その先輩にあたる福ちゃん、満を持して登場。もちろんお約束の浪人姿。場内大拍手。早くも花束を持った方がかけよるほど。

福ちゃん「本日はみなさん、お忙しいところをわざわざ足を運んでいただきありがとうございます」

首藤さん「本日は京都だけでなく、東京などからも、多くの方が新幹線や飛行機で来られているんですよ」

客席の「どこかで誰かが見ていてくれる」の書き手の方と、出版社の社長さん達が紹介される。

 まずは今上映された「同心暁蘭之介」についての思い出。杉良が福ちゃんのためにこんな脚本を用意したという電話が入り「そんな、冗談でしょう」と笑っていたら、2,3日して会社に電話がかかり、今から東京へ撮影に行けといわれて「えー!?」と思ったそうだ。この「同心暁蘭之介」の撮影は珍しく東京で、最後の殺陣のシーンでは、同時に別の撮影を行っていた中村(萬屋)錦之介が来て(福ちゃん曰く、憧れの人)「おい、京都の本場の殺陣(たて)が始まるぞ、お前らよく見ておけよ」とスタッフに叫んだらしい。福ちゃんは謙遜し、実に焦ったそうだ。また、この迫真の殺陣は杉良と福ちゃんの二人でつくったというエピソードも。

 首藤さん、高橋秀樹のエピソードを紹介。

『斬りながら移動する、移動して斬るというのは実に難しい。福本さんは、私がちょうど足に体重をかけるときに飛びこんできてくれるから実にやりやすいんです』

「そんな、ほんまにそんなこと言わはったんですかいなー」と困ったように笑う福ちゃん。

首藤さん「チャップリンの映画をよく見られたとか」

福ちゃん「彼はこけるだけなのに、場内は爆笑になる。映画が終わって考えたんですわ。なんで、あんな座るだけでうけるんやろうと。そしたら座り方ひとつにしても実に凝っていたわけです。私らも斬られて『うわー、やられた』だけでしたら本当にそれだけなんや、と思いました。だから、斬られ方も工夫してみようと思ったんです」

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