スペシャルコラム
お気に入りの役者さんは、どちら？
俳優・川鶴晃裕
KAWATSURU AKIHIRO - ACTOR
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私？そうですね・・。私の事をご存知の方もいらっしゃると思いますが、とりわけ背も高くなく低くなく、太くもなく細くもなく、悪人顔でもなく、男前でもなく、性格的にも感情を露にする方でもないので、自分では「技術派」な役者になりたいと思っております。
どんな役柄でもこなし、どんなセリフ回しもできて、何度でも同じ芝居ができて、監督からの演出があればすぐに芝居を修正できて、見ている人が安心してご覧になれるような芝居をしたいと思っております。その上で、役の感情が爆発できたらいいなと思っております。
などと申しておっても、これが「舞台」や「大道芸」などのライブになると「感情派」でいきたいです。毎回その都度変わるお客様やその反応を前では、同じ間合いで喋ったりできませんし、その時その時の感情でお客様と一緒にドカ〜ンとライブを楽しみたいですし・・。
最後に、私が感じる日本の事情を一つ。日本では、役者やタレントがその時既に持っているイメージでキャスティングされる事が多く、あるキャスティングされた役者がどんな役柄でもこなす事ができる役者であっても、そのイメージに沿った範囲内での演技のみが求められるというような傾向が強いようです。もったいないですね。お気に入りの役者さんがいれば、その役者さんのいろんな役柄のいろんな形でのお芝居が見たいという方も結構多いと思うんですけどね。
あなたは、お気に入りの役者のどこが好きですか？元気にしてくれるような豪快な演技？それとも、知らずに引き込まれてしまうような緻密な演技？
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■川鶴晃裕（かわつる・あきひろ）・俳優
１９６４年生まれ。熊本県出身。東映京都スタジオ所属。テレビの時代劇を中心に、現代劇、劇場映画などで活躍中。また、京都の東映太秦映画村では「寺子屋」などの各種イベントを実演中。詳しくはご本人作成のサイトへどうぞ。
▼映画村のお侍さん
http://www.geocities.jp/ktsuru39/